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彦根市の動物病院。野田山動物病院です。

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〒522-0025 滋賀県彦根市野田山町1058-1

フィラリア症Filaria

フィラリア症とは


犬糸状虫 



フィラリア症の原因である犬糸状虫は乳白色でソーメン状の外形をもち、成虫になると雄の体長が約17cm、雌の体長が約28cmになる。蚊の吸血により体内に取り込まれたミクロフィラリア(mf)はここで2回の脱皮をして、10〜14日後に感染幼虫(第3期幼虫:L3)になる。
mfが蚊の体内で発育するのに最適な気温は、25〜28℃で14℃以下では発育が停止する。このため、フィラリア予防の期間も温暖になってから始まります。

犬の体内に感染幼虫が侵入し、だいたい12日くらいで脱皮をして第4期幼虫(L4)になる。L4は、皮膚の下、筋肉、脂肪などで2か月間発育を続けます。
フィラリア予防薬は、このL3〜L4の時期の幼虫を殺す効果があります。

そのまま、予防をしないで成長を続けると感染後3〜4か月で肺動脈に移動し、その3か月後には性成熟し、mfを産生するようになります。

犬に寄生したフィラリア成虫の寿命は、5?7年、血液中のmfの寿命は1〜2年。

猫に寄生したフィラリア成虫の寿命は、2〜3年。猫の心臓に寄生できるフィラリアの数は通常1、2匹程度なので、mfを産生することはほとんどありません。



彦根市および愛知、犬上郡の地区では、例年5月上旬から平均気温が15℃以上になるため感染期にはいりますが、蚊の体内でL2⇒L4に発育するのには1か月はかかるため
5月下旬からの予防スタートでも大丈夫なのです。

フィラリアに感染すると、疲れやすい、咳をするという症状からお腹に腹水がたまるという慢性症状まで色々とありますが、最終的には心不全により死亡してしまいます。
ネコのフィラリア症の場合、犬よりも感染率は低いとは言われていますが、全体の10〜20%のネコに感染するというデータがあります。症状としても様々で食欲不振、嘔吐などから突然死を起こすこともあるため非常に怖いです。


当院では、犬の場合、12か月効果の持続する注射剤、経口薬(錠剤、ジャーキータイプ)、滴下剤の4タイプをご用意しております。

また、猫の場合、滴下剤になりますが、フィラリア、ノミ、ミミヒゼンダニ、腸内寄生虫の4つを予防してくれる便利な薬があります。

予防に関して、わからないことがあればお気軽にスタッフまでご相談ください。

NODAYAMA ANIMAL HOSPITAL野田山動物病院

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